2015年5月31日日曜日

舎員旅行2015

なんだかとても旅に出たくなり、浩己も職場からまとまった休みをいただけて、5/12から一週間、舎員旅行しました。南の島に一週間滞在しようかと思ったのですが、育苗中の稲や野菜のことも気になるので、「愛媛→うち→鳥取」という流れに。

行き先を愛媛にしたのは、自然農法の福岡正信さんのご子孫がされている「福岡自然農園」を訪れたかったから。浩己は福岡さんの「わら一本の革命」に出会ったことが農を志すきっかけだったことや、数年前にハッピーヒルという福岡さんが遺した稲と出会い、うちでも育てていることから、福岡正信さんを生んだ地に行ってみようと。

愛媛に着き、かの有名な道後温泉でひと風呂浴びて、ハッピーヒルの会で知り合った うちカフェみけ さんへ。数日前に福岡さんのお孫さんに預けられたという、福岡さん直筆の書などを見せていただきました。



正信 → しょうしん → 小心 として、会の名前をつけていたそうです。
ハッピーヒルも「福」「岡」だし、なんだかお茶目だなぁ。


この日は ゲストハウスふじ屋 に泊まりました。安くて気軽で、スタッフさんや他の宿泊客ともおしゃべりできてよかったです。

翌13日、愛媛県伊予市にある「福岡自然農園」にうかがいました。お仕事をされている中でのこと、ただ見学するのではご迷惑をおかけしますし、微力ながら援農させていただきました。

今は甘夏の収穫時期。スタッフの方に山の中の畑へ連れて行ってもらいました。


けっこうな山の中です。みかん畑に入るのは初めて。



スタッフの方とパートのおばちゃんに教えてもらいながら、甘夏を収穫。収穫大好き、木登り大好きなので楽しいのですが、急な傾斜や収穫した甘夏の重さなどなど、大変な作業でした。おばちゃんが慣れた体使いで木に登って、どんどん収穫されるのがすごかったです。



柑橘類の収穫時期はいろいろですが、甘夏の場合、収穫時期と花の時季が重なるようです。花は来年実となるわけで二世代同居。花が多めの枝と実が多めの枝とゆるやかな住み分けができている木はいい状態だそうで、花と実の両方が競うようなところはちょっと弱っているそうです。なるほど、自然は先生だなぁ・・・

そして、休憩の時に食べた甘夏の美味しいことといったら!!

午前中の作業が終わって、作業場に戻りお昼をいただきました。援農の方にはお食事と泊まる場所があるそうです。長く滞在して学ばれる方もいらっしゃるそうです。

午後になり、お孫さんの大樹(ひろき)さんが、案内をしてくださることになりました。




収穫直前の麦畑と空豆!
無農薬の有機栽培。「粘土団子とかの自然農法でしているわけじゃないけどね」とことわりを言われていましたが、これはこれで素晴らしい畑で。思わず空豆を収穫させてもらって購入しちゃいました。家に帰ってから食べたけど、普段は空豆独特のニオイが苦手であんまり食べないのですが、「空豆独特」とおもっていたニオイがなく、甘くさわやかでした。



いよいよ福岡正信さんがいらした山の空間へ。
正信さんが歩けなくなって山の家から出られて以来25年、手つかずの植物たちが生きていました。


たくさんの果樹があり、大きくなった木の下には、落ちた実から小さな木が育ち、いつか大きな木が寿命を終え空間を明け渡したときに伸びゆく準備をしていました。
そして大きくなった木で濃くなった木陰には蕗が広がっていました。以前、木がもっと小さくて光がたくさん入っていたとき、蕗のスペースはささやかで、大根などが元気だったそうです。


八角堂はかなり大きな空間。
大樹さんが子どもの頃、この山に40人ほどが滞在していらして、チカラを合わせて作られたのだそうです。


ここで腰かけて、いろいろとお話を聴かせていただきました。
この山の空間、25年手つかずとは思えないほど、すっきりしていました。現在は外から竹などが浸食することは防ぎながら、中は手つかずのまま変化していっています。この変化の中に福岡正信さんが生きていらっしゃるような気がしました。

ここに来れてよかった。
お忙しい中ご案内いただいて、大樹さんに深く感謝します。

 ***

福岡自然農園での滞在を終え、地域おこし協力隊の同期のTさんがいる伊予市双海町へ。



しずむ夕日が立ち止まる町・・・ほんとに美しい夕日でした。これから棚田に水が張られていくとさらに美しさが増すようです。しかしこの棚田も耕作放棄地が増えていて、それを改善すべく、地域おこし協力隊の方が棚田再生プロジェクトをされています。耕作放棄されたところを借りて、今年はかぼちゃを育てるということで、植苗を手伝ってきました。夜は同期のTさんと現役協力隊お二人とノミニュケーション。こういうつながりから協力隊をやってよかったなーと思います。
お付き合いいただいた、伊予市双海町の協力隊の皆さま、ありがとうございました^^


 翌朝、海端のすてきな無人駅・下灘駅を見て、無添加のめっちゃ美味しいジャコ天や有機のものをたくさん置いている産直市でお漬物や野菜を買い込んで帰路につきました。


途中で、みけさんに美味しいと教えてもらった鯛飯を食べに鹿島へ。鹿がいっぱいいる島で、船で四国本土から3分ほどの島です。本土側にもお店はあるけどそこでは食べられず島に渡らないと食べられない鯛飯、美味しかったです。

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しまなみ・やまなみ走って雲南の我が家に一時帰宅。
うちで民泊をしようと考えているので、旅気分で過ごしてみようと、あえて客間に泊まってみました。

稲や野菜の苗の具合を見て、福岡さんのところで仕入れた甘夏や空豆を近所に分けたりしてから鳥取へ〜

目的地に行く前に、鳥取といえば!の鳥取砂丘に行ってみました。



すみません。もっとチャチなものかと思っていたのだけど、けっこうスゴイところでした。人の足跡のないところを登りたくて、急斜面を登っているところです。


砂丘にもメインストリート的な、人がたくさん歩くルートがあるのですが、それを外したところを歩いてみると、振り返ったときに自分の足跡がわかります。なんだかそれがいいなぁと思いました。

そして鳥取での目的地、ゲストハウスたみ へ。
ここは写真NGなのですが、写真NGっていいですね。空間やおしゃべりをじっくり楽しめるということに気づきました。普段、FBやブログにアップすることを考えて、その場を味わうチカラを削いでいるんだなぁ・・・
たみ、おもしろいのでまた行きたいです。


たみの近くでは、東京での知り合いが移住して小屋を建てています。大工さんとかじゃなくDIYで。たみ界隈を見ているとDIYをものすごくしたくなる。


そしてたみの近所の公衆温泉の寿湯。安くてぼろだけどお湯がとってもいい。

たみ界隈を見ていると、田舎の町暮らしもおもしろそうです。歩いて行ける範囲に気の合う人が集まって来ている感じが◎ そして何よりDIY!あの手作り感とセンスを見習いたいです。

 ***

やっぱりたまには旅に出るのはいいもんですね。
帰り道、雲南に入って間もなく、新しいカフェを発見!



上久野の縁側cafeカーロさん。
土曜日だけのオープンで、お家の縁側から客間に上がって、スイーツをたのしみました。苺をつくっている農家さんで、イチゴジュースがとっても美味しかった!



そして日常へ。連休の最終日は家で農作業して着地。
田んぼに水が広がるようにと草とりしたり、棉の種まきをしました。

日々の暮らしも旅なり。

2015年5月7日木曜日

カカオラボ&BBQホムパ!


友達のさっさんお手製のドラム缶バーベキューコンロをもらって、GW頃にはバーベキューをするぞーと思っていたところ、カカオラボさんから島根ツアーで5月5日に雲南でどうでしょう?とお声かけいただいて、両方たのしんじゃおう〜ということで企画しました「カカオラボ&BBQホムパ!」

看板がないので黒板に書いて置いてみました。(by.浩己)

ちなみに黒板は庄原でひらかれた廃校ノスタルジアでゲットしました。

カカオラボは10:00からスタート。
カカオ豆とご対面。カカオ豆って発酵食品なんです。これを洗って炒るところからはじめます。
(これけっこう大変。みんなで替わりながらすると◎)



焙煎したカカオ豆の殻をむきます。
講師のたけっちさんの話しを聴きながら、みんなでおしゃべりしながらやると楽しい作業です。


殻をむいたカカオ豆を「よめっこさん」を使って砕き、カカオバターや砂糖を加えて味をととのえます。
できあがったらテンパリングでつや出しします。

友人が家族で参加してくれて、はじめは外で遊んでいた小さい人たちも、だんだんとチョコレートづくりに入ってきました^^



テンパリングができたら、チョコを型にいれてトッピング♪
冷蔵庫で冷やし固めている間にランチしました。
食の杜の「杜パンカフェ」のサンドをご用意しました。お腹がすいて、写真を撮る前に食べちゃった・・・



固まったチョコとともに、コーヒーの淹れ方を聴きながら、美味しいコーヒーを淹れてもらいました。
前回のカカオラボ島根ツアーの時、つちのと舎ではコーヒー焙煎講座をしてもらいました。
たけっちさんに教えてもらってから浩己の焙煎技術と淹れる力の向上はめざましく、家で美味しいコーヒーを飲める幸せをいただいています。



手づくりのできたてチョコは格別の美味しさ!
だけど、一週間ほど寝かせてあげるとより熟成した美味しさになります。
それまで食べずにおいておけるかな〜(笑)

そんなこんなでカカオラボタイムが終了☆
おひとりをのぞいて、カカオラボとBBQでメンバーチェンジでした^^

西日を浴びて、念願のうちの庭でバーベキュー!!
みなさんが持ち寄ってくださった食材や料理で、しあわせごはん♪



念願の庭でDJするなど。



雲南のシンガーソングライター菅田茂さんの縁側ライブ!



おもいおもいの楽器でにぎやかす〜♪
 (注※トングもいい音します。)


カカオラボ・たまごさんのけん玉に平成っ子が挑戦!


「とめけん」できた!!


外が冷えてきたので家の中に移って、きっしーの紙芝居!
廃校ノスタルジアのオークションで手に入れた紙芝居セットをご披露してくれました。
そして、きっしーが読んでくれるのを見ていたらおもしろそうで、やってみたくなった人たちが次々に読んでみました。大人も子どもの日です(笑)


そして菅田さんのお座敷ライブ!
今日はオリジナルはされず、みんなが知っていそうな曲をチョイスして、なつかしうれしいライブをしてくれました^^




だんだん締めで中締めした後も、ゆるゆるとおしゃべりはつづいて・・・
おかげさまでとっても楽しい一日でした♪

今回はいろいろなつながりから来てくれて、初対面がとても多い集まりになりました。人との出会いは偶然のようで必然。人と出会うことで気づくこと、始まることってあるとおもいます。

つちのと舎はそういう場をのんびりひらいていこうとおもいます。

東京から来てくれたカカオラボさん、ご参加くださった皆さま、気もちを寄せてくださった皆さま、ありがとうございました☆

2015年5月1日金曜日

つながる空とスローな時間

5月1日です。
4月からちょっとヒマをしている予定だったのですが、思いのほかもりだくさんになって、あっという間のひと月でした。


桜の季節の仕上げは八重桜。
見るのも美しいけど、昨年から、見るより採るほうに夢中です。




桜染めの木花工房さんが取り組んでいらっしゃる、桜の塩漬けと桜ジャムづくりのお手伝いにうかがいました。桜を摘むのに木に登ったりもして、とてもたのしいのです。友人たちも来てくれて、みんなで桜を摘み、仕分け、花びらをとるなどなど、こまやかな手仕事に没頭しました。5月は塩漬けを干す作業があるので、それもまたたのしみです^^

そして春のめぐみは本当にゆたかで、つちのと舎の裏山も勝手にいろいろ生えてきて、食卓を賑わしてくれます。


セリとミツバ

塩田の家の裏山から移植したミズも元気に生えてきた!


そして、田んぼの仕事。近所のおじさんたちと「いで」掃除をしました。
なかなかの重労働でしたが、水が通るようになると気もちいいです。




4月26日には「食の杜」で『かやぶき春まつり』がひらかれました!
食の杜で営業している、日登の郷、奥出雲葡萄園、室山農園、杜のパン屋、豆腐工房白うさぎの美味しい食がかやぶきの家のまわりに大集合して、ライブとともに楽しもうという趣向。なんとこのライブに下北沢からソムタムタイムスが来てくれました♪



我ら陽気でゆかいなソムタムタイムス♪

東京の空とつながっている、そういう歌にじわーん

下北沢のタイ料理屋ティッチャイの名物!「元気棒」も販売


ライブの後は出雲大社参りへGO!

稲佐の浜の夕陽

三瓶ふたりの向こうに見える三瓶山

3月に雲南市民演劇『Takashi』の公演で帰ったとき、久しぶりにティッチャイに食べに行って話して、軽い会話から実現して、本当にうれしいことでした。下北沢の空と雲南の空のつながりがより強く感じられます^^



さらに、びっくりな流れが。

それはアースデイの日でした。出雲大東駅で仲間とミーティングしていたら、おっちラボにお勤めの古津さんと知り合いまして、彼女から「辻信一さんはご存知ですか?」と。本も読んでいるし、何度か講演も聴いているので「知っているよ〜」と答えたら、「来週、雲南にいらっしゃることになって・・・」と。

手伝うよ!ということから、4月28日(火)の夜、
つちのと舎で交流ごはん会をひらかせていただきました。



東日本大震災のあとから移住までの間に、非電化工房の藤村先生、江戸学の田中優子さんとの対談を聴きに行きました。
移住すること、暮らしが変わることは、肚の底からそれがいい!と感じていても、やっぱりこわいものでしたが、辻さんたちのお話しは私たちの選択にイエスといって背中を押してもらうようでした。
それから4年。こうした形でお会いでき、島根の友人たちや島根食材たっぷりの持ち寄りごはんとともに感無量なことでした^^



翌日のランチは食の杜のかやぶきの家をお借りして、佐藤忠吉さんとの対談ランチとなりました。日登の郷の三輪会長や室山農園の井口先生や市役所の部長さんに加えて、若い人たちが集まって、煮しめや焼き鯖寿司など、雲南の伝統食を楽しみながら、こちらもとても良い会となりました。

ご縁ってありがたいなぁ・・・とつくづく思ったできごとでした。

そんな風に4月がすぎて、今日は私たちが借りている田んぼに水を通す作業をしました。


























水路と田んぼの間に休耕田があるので、パイプを使おうとしていたのですが、手探りで掘っているうちに水が通ってくれました^^



























草を刈って、水を張ろうとしている休耕田にはかわいらしいスミレがたくさん咲いています。まわりの休耕田は大草が生えたままだけど、あれも刈ってあげられるといいなぁ

ゆっくり 少しずつ やっていこう